長引く不況の影響により住宅関連の制度も、より多くの人が利用できるよう見直されています。
またエコ家電で話題になったエコポイントも、2010年3月から住宅にも適用されることになりました。
これを機会にエコ住宅の新築やリフォームを… とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は制度拡充された「フラット35」と「エコポイント」についてみてみましょう。
住宅購入の際によく利用される、住宅ローン商品“フラット35”が昨年度の経済危機対策により制度拡充されています。
①建設費・購入金額の100%以内の利用が可能になりました。
②融資の対象となる諸費用の範囲が拡大になりました。
③“フラット35”Sは当初10年間の金利の引き下げ幅を拡大して、年1.0 %引き下げられました。(平成22年12月30日申し込みまで)
④住宅ローンの借り換えにも利用が可能になりました。
簡単にいいますと今までは最低1割は頭金が必要でしたが、これからは頭金がなくてもフラット35だけで住宅ローンを組むことが可能になります。頭金が必要ないので住宅を建てやすく感じられますが、その分返済額が増えますので、きっちりとしたライフプランを考え、いくら位であれば返済が可能なのかを十分に検討する必要があると思います。
また住宅資金の贈与について2010年12月31日までは、住宅取得のための資金援助を受けた場合、1500万円までの贈与が非課税となります。誰でも使える贈与税の110万円の基礎控除と合わせて、1610万円まで非課税ということになります。また2011年は1110万円まで非課税となります。(年収制限あり)
2010年3月8日から、「住宅エコポイント制度」のポイント申請の受付が始まりましたので、ニュース等でいろいろ報道されました。では住宅エコポイントとはどういうものでしょうか?
①「住宅エコポイント」制度の概要
住宅エコポイントは地球温暖化対策の推進及び経済の活性化を図る目的として、エコ住宅を新築すると1戸あたり一律30万ポイント、既存の住宅をエコリフォームした場合も1戸あたり上限30万ポイントのポイントが発行され、1ポイント=1円相当としてさまざまな商品・サービスと交換できる制度です。
②どういった場合にポイントが発行されるでしょう?
エコ住宅を新築する場合でも、エコリフォームを実施する場合でも、その「着工」と「工事完了」の時期が条件を満たした場合にポイントが発行されます。
両方とも年内に着工しないと制度は適用されません。またポイント発行を申請できる期限は、エコ住宅の新築の場合は1戸建てなら2011年6月30日、共同住宅なら2011年12月31日(ただし階数が11以上は2012年12月31日まで)エコリフォームの場合は1戸建てか共同住宅の区別なく2011年3月31日です。
③エコリフォームとは
今回の制度で定められたエコリフォームとは、「窓」、「外壁」、「床」、「屋根・天井」の断熱改修を指します。またエコリフォームと同時に実施する「バリアフリー改修」にもポイントが付与されます。上記のようなリフォームを組み合わせて、1戸あたり上限30万ポイントまで申請できます。
④エコ住宅の新築
1戸あたり一律30万ポイントが発行されるエコ住宅の新築ですが、ここでいうエコ住宅とは具体的には(ア)省エネ法のトップランナー基準相当の住宅(イ)省エネ基準(平成11年基準)を満たす木造住宅の2つが発行対象となります。(詳しくは「住宅エコポイント事務局」のホームページを参照ください)(ア)(イ)ともそれに該当することを明らかにする第三者機関の証明書が必要となります。
⑤エコポイントの交換
エコポイントを利用して商品への交換または環境寄付や追加で実施する工事費用へ充当することができます。
商品の交換または環境保全活動を実施している団体への寄付のポイントの交換期限は平成25年3月31日までになります。(交換できる具体的な商品は、住宅エコポイントHPをご覧ください)追加で実施する工事費用への充当(即時交換)は、1ポイント1円換算で可能になります。
住宅エコポイントHP http://jutaku.eco-points.jp
監修/(有)グッドライフ FP ステーション
取締役社長 CFP 後藤 厚裕さん
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